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小林よしのり
2017.6.2 00:36日々の出来事

前川前次官の「貧困女性の実地調査」は本当だった


週刊文春の「加計スキャンダル」記事を読んだが、

文科省の前川前次官の「出会い系バー」の話は、どうやら

実情が全然違っているようだ。

 

仮にどんな風俗に行っていようが、それは「私的」な問題で、

「公的」に正しいことを言っているのなら、あくまでもその

「公的」な警鐘に耳を傾けるべきだと、わしは思う。

 

「出会い系バー」の言い訳として、「貧困女性の実地調査」と

前川氏が述べたとしても、そのくらいの言い訳は許してやれよ

と思っていた。

 

それよりも、読売新聞が政権からのリークで、違法でもない

個人的なスキャンダルを報じて、権力の犬と化す醜態の方が、

実に悪質、低劣で、ジャーナリズムとしては「恥」そのもの、

報道機関の資格を失ったと言ってもいい。

 

週刊文春には、前川氏が通っていた「出会い系バー」で知り

合った女性の証言が載っている。

売春は全くない。

本当に貧困女性の人生相談に乗ってたようで、女性から感謝

されている。

この女性の母親からも感謝されており、前川氏はこの件を

妻にも報告していたようだ。

「貧困女性の実地調査」というのは本当だったのだ。

 

前川氏は次官退官後、夜間中学のボランティアをしていた

ようで、この関係者からも信頼されている。

 

前川氏は、本気で貧困対策に向き合っていた「公的」な

人物で、まさに「公務員」の鏡のような「公明正大」な人

だったのだ。

 

独裁者というものは、本来的に、小心で、狭量で、卑怯で、

私利私欲でしか動かないものだが、まさに安倍晋三がその

ような性格で、人格において、前川氏の足もとにも及ばない。

 

前川氏が言論の自由を謳歌できる喜びを語っていたのが、

実に印象的だった。

一度、対談してみたいくらいだ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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